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【企業向け】論理的思考とは?従業員の思考力を鍛えるメリットや方法、できない人の特徴を解説

ronritekishikou

ビジネスにおいて、難しい判断を迫られる機会は少なくありません。

そして判断の際は、複雑に絡み合ったさまざまな要素や情報を考慮しながら考える必要があります。

このようなとき、より良い選択をするために重要になるのが論理的思考(ロジカルシンキング)です。

そこで本記事では論理的思考について、

  • 概要やメリット
  • 鍛える方法
  • できていない人の特徴
  • 他の思考法との違い
  • 注意点

を解説していきます。

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論理的思考とは

論理的思考とは、物事の因果関係を整理し、道筋を立てて考えることや説明することで、「ロジカルシンキング」とも呼ばれています。

ビジネスにおいては必須の能力とされており、これができなければ誤った判断を下す可能性が高くなります。

しかし、従業員がこの能力を身に着けていれば、自律的に考えて適切な判断を下せるでしょう。

また、論理的思考は大まかに下記の2つに分けられます。

関連記事:ロジカルシンキングによる問題解決方法とは?論理的思考のための4つのプロセスを徹底解説!

演繹法

演繹法とは、すでに既成事実となっているものやルール・前提を起点に、結論を導くものです。

例を見てみましょう。

  • 前提①:優れた人材は論理的思考ができる
  • 前提②:Aさんは優秀な人材だ
  • 結論:したがって、Aさんは論理的思考ができる

ただしこの方法では、前提が間違っている場合に正しい結論を下せなくなってしまいます。

帰納法

帰納法とは、複数の事実から共通点や傾向をつかみ、そこから妥当性のある結論を導くものです。

例を見てみましょう。

  • 事実①:A社のサービスは利用者が減っている
  • 事実②:A社は希望退職を行った
  • 事実③:A社の株価が下がった
  • 結論:「来年のA社の業績は悪い」または「A社の社長が変わるかもしれない」

帰納法はあくまでもいくつかの事実や傾向をまとめたものであり、普遍的な事実ではないため、注意しなければなりません。

論理的思考と似ている思考法との違いとは

論理的思考以外にも有名な思考法がありますが、ここではそれらとの違いを見ていきましょう。

批判的思考(クリティカルシンキング)

批判的思考とは、自分が普段から無意識に行っている行動や判断、または自分の根底にある価値観、または物事や情報を見つめ直し、客観的・分析的に考えることです。

言い換えるなら「前提を疑う思考」や「思考が偏っていないかを疑う思考」となるでしょう。

関連記事:クリティカルシンキングとは?凡人が天才に勝るための唯一の思考法

水平思考(ラテラルシンキング)

水平思考とは、問題を解決する際に、すでにある理論や概念、思い込みなどにとらわれずにアイデアを生み出す方法です。

これまでに考えられてきた常識や前提を無視する発想となるため、突飛なアイデアや奇抜なアイデアなど、新たなアイデアが浮かびやすい点が特徴です。

関連記事:【例題付】ラテラルシンキングとは?ロジカルシンキングとは違う革新的な思考法を解説

従業員の論理的思考力を高めるメリットとは

ここでは従業員の論理的思考力を高めるメリットを見ていきましょう。

情報伝達がスムーズになる

1つ目のメリットは、情報伝達がスムーズになることです。

論理的思考ができない場合、部下が上司に何かを伝える際にしどろもどろになってしまって、上司は部下が何を言いたいのかを適切に把握することができません。

また、上司が部下に説明する際にも、上司の言うことが理解できないこともあるでしょう。

しかしお互いに論理的思考ができていれば、自分が伝えたい結論や主張を根拠を元に筋道立てて、わかりやすく説明できるようになります。

これにより、情報の伝達・共有、コミュニケーションが円滑に進むようになるのです。

問題を解決しやすくなる

2つ目のメリットは、企業や顧客が抱える問題を解決しやすくなることです。

論理的思考が身についていると、なにか問題や困難があったとしても、

  • 問題を漠然と捉えず、一つひとつの要素に分解して解決策を考える
  • 客観的な根拠に基づいて問題の本質を捉えることができるため、同様の問題を起こさない

などが可能になります。

関連記事:問題解決できない人に知って欲しい3つの原因とは?問題解決に必要な5つのプロセスも徹底解説!

論理的思考ができていない従業員の特徴とは

ここでは、論理的思考ができていない従業員の特徴を見ていきましょう。

結論までの説明が長い

1つ目の特徴は、結論までの説明が長いことです。

相手の話を聞いているとき「この人は何が言いたいんだろう?」と感じたことはないでしょうか?

結論がわからないまま長々と話を聞いていると、何を意識して聞けば良いのかがわからず聞き手の負担が増してしまいます。

これにより無駄な時間や労力が積み重なり、生産性の低下につながるかもしれません。

目標を見失う

2つ目の特徴は、目標を見失うことです。

論理的思考であれば最初に結論や目標を設定して、そこに至るために必要なことを考えることができます。

したがって、途中で目標を見失うことや脇道にそれることがありません。

しかし、論理的思考ができていない場合、現在を起点として考えるため、今できることや今やることばかりに集中してしまいます。

これにより、その場しのぎの対応になることで目標を見失ったり、脇道にそれてしまったりするのです。

関連記事:目標設定の重要性やメリットとは?方法や注意点、フレームワークを解説

根拠のない判断をする

3つ目の特徴が、根拠のない判断をすることです。

思いつきで判断したり、自分の直感を信じて判断してしまうため、後々トラブルに発展したり、成功したとしても再現性がありません。

まとめ:社員には数字で考えさせよう

この記事では論理的思考を鍛えるためのコツを解説しました。

論理的思考を上げるために、世間ではさまざまな思考法が解説されています。

その一方で、まず第一歩となるのは「数字」で考えることだと考えています。

弊社識学では数字で考える思考法「数値化の鬼」という本を出版いたしました。

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