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【管理職に向いていない人の5つの特徴】あるべき姿と3つの役割も解説

企業に勤めていると、一般社員から管理職へとキャリアアップすることは、自然の流れといえるかもしれません。

しかし管理職への打診を受けた場合に「自分でもこなせる業務内容なのか?」と不安に思う人も多くいます。

管理職になると報酬がアップする代わりに、いままでより大きな責任を背負い、自分の仕事以上にチームとしての成果が問われるなど、仕事の内容が一変するため最近では管理職になりたくない人も増加傾向です。

そこで今回は、管理職の役割とあるべき姿、向いていない人の特徴について、詳しく解説していきます。

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管理職とは

管理職とは労働現場において組織の中核を担い、掲げる目標に向かってメンバーを指揮していく立場のことを指します。

名称は各組織によって異なりますが、一般的には課長や部長といった役職が、管理職とされています。

管理職の定義

管理職の定義とは、組織の各部署が主体的にプロジェクトを進めていくうえで、「決裁権」を持つ役職のことを言います。

組織で管理職をおく方法は合理的で、ある程度の権限と責任を与えることで、各部署やチーム単体の判断で業務に取り組むことが可能となります。管理職は、重要な役割を担ったポジションです。

例えば通常の組織には、以下の役割が用意されています。

  • 部長・・・部を統括する管理職
  • 課長・・・課を統括する管理職
  • 係長・・・管理職の補佐
  • 主任・・・管理職の補佐

部長や課長が管理職で、係長や主任は管理職の一部の権限を担当することが一般的です。

管理職と役員の違い

大まかなに「一般社員<管理職<役員」という印象を持っている人は多いですが、管理職と役員の具体的な違いを答えられる人は、意外と少ないかも知れません。

管理職と役員の大きな違いは、以下の3点です。

  • 雇用形態の違い
  • 支払われる報酬の違い
  • 責任の違い

これらに決定的な違いがあり、管理職と役員は全く別物となります。

管理職は企業と「雇用契約」を結び、労働の対価として報酬を得られます。一方、企業と「委任契約」を結び、職務執行の対価として報酬を得られるのが役員です。

簡単に言うと、企業の一員として働くのが管理職で、企業と契約を結んだ状態が役員ということです。

管理職と一般社員の違い

管理職と一般社員の大きな違いといえば、背負う責任の大きさにあります。

管理職と一般社員の責任は、以下のように異なります。

  • 一般社員は与えられた業務をこなす「業務遂行責任」
  • 管理職は与えられた成果を達成する「成果責任」

与えられた業務を遂行する一般社員とは違い、管理職は具体的な目標を達成する義務を与えられます。そのため、目標を達成できなかった場合や業務上で起こった問題など、チーム全体としての責任を負わなければなりません。

管理職に向いていない人の5つの特徴

管理職への打診は、自分がやってきた仕事が認められた証であり、更なるキャリアアップが望めるものですが、当然、大変な役割ではあります。失敗の責任を負うリスクや、思うように動いてくれない部下と上司の板挟みなどもあります。

そこで管理職になると苦労する可能性がある、向いていない人の特徴を5つ紹介します。

  • チームをまとめられない人
  • もともと仕事ができなかった
  • マネジメント能力が低い人
  • 人によって態度を変える人
  • 感情的になりやすい人

以上のような人は、管理職になると上手く行かずに「一般社員のほうが良かった」と後悔するかもしれません。ひとつずつ説明していきます。

チームをまとめられない人

管理職に向いていない人の代表的なタイプです。

管理職は、チーム(部署)を目標に向かって動かさなければなりません。

一般社員であれば与えられた役割をまっとうすれば良いですが、管理職では、以下のような動きも求められます。

  • 方向性を示しチームで共有する
  • 部下の適性を見極めて仕事を与える
  • 仕事の進捗に合わせて部下のフォローをする
  • 部下同士の連携に気を配る
  • みんなの仕事がやりやすい環境を整える

「全体を見渡す能力がない」「人への説明がヘタで理解が得られない」「人のフォローをする自信がない」と言った人は、管理職に向いていません。

もともと仕事ができなかった人

そもそも一般社員のときに仕事ができていなかった人が、管理職になって見違えるようになるという可能性は非常に低いです。

  • 仕事の配分がヘタ
  • 部下に認められていない
  • 自分で判断できない

仕事がうまく回らなければ、成績も悪いため上から責められ、部下からも慕われずというケースが考えられます。

「業績が平均以下」「作業スピードが遅い」「よくミスをしていた」という人は、管理職になっても苦労するケースが多いでしょう。

マネジメント能力が低い人

マネジメント能力とはチームのパフォーマンスを引き出す能力のことです。

目標を達成するためには非常に大切で、以下のような管理やコミュニケーションなど、多くのスキルを必要とします。

  • 目標に向かってチームの意識を共有
  • 仕事の配分
  • 進捗管理
  • 人材育成

これらの能力が欠如していると、チームのパフォーマンスが下がり、業績が悪化する可能性があります。

「問題解決能力がない」「コミュニケーション能力が不足している」「重要な意思決定ができない」という人は向いていない可能性が高いです。

人によって態度を変える人

部下を特別扱いする人は管理職に向いていません

人間なので相性はどうしてもありますが、特定の部下をひいきや差別するような上司では、部下からの信頼を得られません。

それどころかチームのモチベーションを下げ、パフォーマンスが下がってしまう可能性も大いにあります。

「仕事と感情を切り離せない」「露骨なひいきをしてしまう」という人は管理職に向いていません。

感情的になりやすい人

「怒る・悲しむ・落胆する」などのネガティブな感情を表に出す人は、チームの士気を下げることになるでしょう

管理職は常に冷静な判断と、余裕を持った対応が求められます。

感情を剥き出しにする上司のもとでは、部下は委縮してしまい、積極的なチャレンジや発言ができないといった問題も起きています。

「頭に血が登りやすい人」「落ち込み易い人」などは結果的に、チームのモチベーションの低下へと繋がりますので、管理職には向いていません。

管理職の3つの役割

大勢を一括で管理することは難しいため、会社が大きくなるといくつかの組織・チームに分割して運営していく方が、効率が良くなります。

チームの責任者という立場にある管理職は、人の管理や業務の管理など、多くのことをこなさなければなりません。その中でも大きく分けると役割は3つです。

  • 業務の管理をする
  • 部下の管理と育成をする
  • 経営層の考え方を伝える

それぞれ詳しく解説していきます。

1. 業務の管理をする

自分の担当部署に与えられた目標を達成するために、計画を立てて業務を遂行する必要があります

そのためには、以下のように多くのスキルが求められます。

  • 進捗管理をするスキル
  • 労務を管理するスキル
  • 会社全体を見据えるスキル
  • 組織としての目標設定ができるスキル
  • 戦略を立案できるスキル
  • 外部との調整ができるスキル

管理職にとって一番重要な部分でもあり、円滑な業務遂行のために管理職はあると言って良いほどです。

2. 部下の管理と育成をする

優秀な管理職は自分で業務を行うのではなく、部下を育成して環境を整えることで、効率を上げています

そのためにはコミュニケーション能力や、的確な育成やサポートが行える能力が必要となってきます。

  • 部下のサポート
  • 進捗管理
  • 仕事がやりやすい環境作り
  • 部下への正当な評価
  • フィードバック

といったことを行います。

3. 経営層の考え方を伝える

管理職は「経営側と一般社員の橋渡し」のような役割も担っています。

経営理念やルールが現場へ浸透している部署では、経営陣が望むような成果を得られやすいです。

管理職の人間だけが知っているのではなく、部署全体が経営方針を理解して日々の業務に取り組むことが重要です。

管理職のあるべき姿を4つ紹介

ここからは、管理職のあるべき姿をお伝えします。

理想形を知ることで、自分は向いているのかどうかを具体的に判断できるうえ、あるべき姿に近づけるかも知れません。

管理職のあるべき姿とは、以下の4つです。

  • 経営側の視点も持つ
  • リーダーシップを発揮する
  • 働きやすい職場環境を作り上げる
  • ポジティブ思考で心にゆとりを持つ

それぞれ詳しく解説していきます。

1. 経営側の視点も持つ

一般社員とは違い管理職になると、経営側の視点を持つことが求められます。

経営理念や方針を浸透させることはもちろん、普段の業務でも経営側の視点を持って長期的な目で捉えることも必要です。

また経営側と部下の架け橋のような存在になれるとより望ましいです。

2. リーダーシップを発揮する

管理職には、部下を引っ張っていくリーダーシップが求められます。

  • 部下が良い結果を出した時は褒める
  • 失敗した時には一緒に解決策を考える

など、丁寧なサポートを行うことも必要です。部下からの信頼が厚くなれば、チームとしてのパフォーマンスも上がります

3. 働きやすい職場環境を作り上げる

職場の環境は、メンバーの働きやすさに直結します。

困ったことがあっても部下が上司に相談できずにいるより、相談して解決してから業務に取り組む方が効率は良いです。

また、仲間同士でコミュニケーションがしっかり取れると、業務の進行がスムーズになるため、報告・連絡・相談がしやすい環境を作りましょう

上司が頑張りすぎると部下も休みづらくなってしまうため、定時で仕事を終えたり、有給休暇を率先して取ったりして、休むことの重要性を示すことも必要です。

4. ポジティブ思考で心にゆとりを持つ

上司が前向きに業務に取り組むことで、部下も 意欲的に作業できます。

業務が上手くいっている時は、ポジティブでいられますが、問題は業務が捗っていないときや部下が失敗した場合です。

イライラしている上司の下では、部下は働きづらくなるため状況の改善が望めません。

業務が捗っていないときほど、ポジティブ思考で部下を励まし、職場の雰囲気を良くしてチームのパフォーマンスを上げることも重要です。

今は管理職に向いていなくても努力や研修で変わることはできる

現在、管理職として成功している人も、はじめから向いている性格だった訳ではありません。

もともと向いていない人が管理職になった場合でも、失敗を繰り返して立派な管理職になる人もいます。

自分は管理職に向いていないと思っている人でも、あるべき姿をイメージして業務に取り組み、努力すれば変わることは可能です。

そして現代では、管理職になるための研修や、識学で管理職について学ぶこともできます。

管理職になりたいと思う人は、自分の努力または学習で変わることも可能です。

まとめ

管理職は組織の中核を担う大事なポジションであるため、円滑に業務を遂行するには多くのスキルを必要とします。

経営陣と一般社員との架け橋となり、チームをまとめあげ、パフォーマンスを最大限に発揮できる人が優秀な管理職です。

管理職に向いていない人の例も述べましたが、決して今向いていない人は管理職になるべきではないというものではありません。

人は誰でも成長するので、努力や学びによって変わることは大いにあります。管理職になりたいならば、諦めないことも選択肢の1つです。

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